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別格。

相変わらず映画観てます。

映像の仕事を辞めてから、徐々に抜けて来た感じ。

つまり、今までプロ(の片割れ)としての視点みたいなもの、

偉そうに言えませんがそんな意識があって観てたんですが、

そうゆうものが抜けてきた感じです。

いいと思います。

ここ2〜3年、特に古い日本映画を劇場で観ることに

夢中になってます。

で、こんなサイトも作って、ここのブログよりは頻繁に

更新してます。 ↓

「発掘!日本映画」

2018年、今年も100本を越える映画を観ましたが、

「スターウオーズ ジェダイの復讐」

「ボヘミアンラプソディ」

以外はすべて日本映画です。

もう、ほとんど病気。

1950〜60年代が多いです。

1970年以降はあまり「萌え」ません。

たぶん知っている世代だからと思います。

決してすべてが面白いとは限りません。

好きになった監督の映画でも、

個人的にですが優劣あったりします。

が、誰でも名前だけは知っている巨匠、

黒澤明と小津安二郎、

この二人の監督作品は(全部はまだまだ観てませんが)、

別格だと思います。

両者とも緻密さや演出力は言うまでもなく、

作品に、いやそれ以上のものに昇華させようとする

情熱と、その熱量だけでは済ませない「何か」を

一本々の映画に注入していることが伝わるのです。

別格です。

娯楽として「面白い」

芸術として「美しい」

技術として「高い」

クリスマスイブイブの今夜もひとり、観てきました。

沁みました。笑いました。泣きました。

こんな素晴らしい作品が残されていたこと、

知らなかった自分を恥じますし、

日曜日だったので満席の劇場には、

30代くらいの若者の姿もちらほら増えてきたような

気がするので、今後の邦画の発展に、

伝えていかなければならないとも感じました。

去年から今年にかけて観たのは、

黒澤明

「用心棒」 「悪い奴ほどよく眠る」 「どん底」

そして 「赤ひげ」。

小津安二郎

「東京物語」(3回目) 「東京暮色」(2回) 「彼岸花」 「浮草」

「お早よう」 「小早川家の秋」 

そして今夜観た「秋刀魚の味」。

さて、これを読んでくれている、いったいどれくらいの人が、

これらを観たでしょうか?

ぼくも最近まで、そっち側にいたので

偉そうに語れませんが、

動画配信とかブルーレイとかでクリアに簡単に

観賞できますので、

どうか死ぬまでに、一度、ご覧になって下さい。

世界の映画人が未だにこの二人について語ります。

今なお色褪せない映画を作る本質とはどこにあるのか?

彼らの作品にそれらが凝縮していると言っても、

決して言いすぎではないと確信しています。

あ〜もっともっと観よう!

ちなみに二人の作風はまったく異なります。

それぞれに、独自。

そこがまた、たまりません。

小津安二郎。わずか60歳の人生でした。


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