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決断と覚悟

  • 執筆者の写真: Akihiko Morita
    Akihiko Morita
  • 2017年9月21日
  • 読了時間: 2分

昨年に続き、敬老の日・Mステ特番「ウルトラフェス」。 

今年はBEGINを、彼らの故郷・石垣島より。

9月から按摩屋も変わったので新しい仲間が増え、みんながおれの職業に対して聞いてくる。

「ディレクターって、何をする仕事?」

努めて分かりやすいかな?と思い、こう答えます。

「例えばビルを建てる時の、現場監督みたいなもん」

もしおれがいなければ、誰がやってもビルは建つだろうけれど、

ビルの持つ存在感(=作品性みたいな)や一貫性、構造のクオリティなど、

一体誰がそのビルの監督責任を取るの?という立場的な面もあったりする。

なんて説明しても、「???」 ごめんなさい。

今回、失敗が許されないのが当たり前の生中継で、繰り返しリハーサルを重ねて、演奏者・カメラ・照明・特機ほか、すべての息がちょっとずつ合ってきて高まって、結果大成功を収めることができました。

終わってみて、その成功に対して、おれ=ディレクターは何をしたのかを具体的に考え

てみたとき、やっとこの言葉が見えてきました。

「決断」

場所をここに決めたことから始まり、細かなアングル、立ち位置、タイミングとか、

現場で派生する様々なことに、おれは「決断」してきたこと。

そしてスタッフ一同、その決断に向き合って、時に改善したり対抗したりして、

進んだこと。

おれの役割は、可能な限り瞬時に「決断」すること。

みんなそれが正しいと受け入れられる決断をいち早く、下すこと。

 スタッフ 「AとB、どっちにしましょう?」

 おれ   「A!」 

このスピードは大切で、ここでうんうん悩んだが最後、また面倒くさい人間関係になったりする。

次にくるのは、「A」にしたことへの「覚悟」。

いや、その覚悟があるからこその決断なので、

決断が間違ってる場合もある。でも、その間違いに気づくかどうかの判断や、

不測の事態への決断・覚悟もある。

作るたび、その繰り返しをしてるんやなと今更思う。

きっとその意識が薄かったから、若い頃はブレたし、歳とっても迷走したことあったし。

今頃反省してもあきまへんけど。

「ところで、何でディレクターさんが揉んでるの?」 と必ず聞かれます。

・・・これの説明は長くなるので、いつも笑ってごまかす!

引き続き正しい、意義ある「決断」、これからも積み重ねていきます。


 
 
 

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