mothers
- Akihiko Morita
- 2017年1月4日
- 読了時間: 2分
30代半ば、当時の妻がかつて宣伝担当で働いていたレコード会社のアーティスト、
「ひふみかおり」のMVを撮るチャンスを戴き。
元アイドルグループの一員だった彼女が、より本人らしく生きる歌う姿を、
考え、撮らせてもらえること。これも今思えば運命だったんだと思うし、
一年間で3曲のシングルをすべて撮り、頼まれてもいないのに逆にお願いして、
それぞれ1本ずつの予算でやりくりしてカップリング曲まで撮って。
計6曲作りました。
今、Youtubeで見られるのはこの「mothers」のみ。
何かを探し、ひたすら穴を掘り、結局見つけたものとは?
きっと人生なんて終着がないこと。
今見返して、そんな哲学的な考え方も甘く、とうてい褒められるような作品ではないですが、
雰囲気だけは、今なお心地よく。
そんなひふみが、昨年の10月に終着したという報せをネットで見て、
驚きとともに、悲しみでいっぱいです。
夜のフェリーで新島へ。
到着後、日没まで撮影し、翌朝は海がしけて帰りの船が出ないというので、
もう一曲を撮影していたら、急遽船が出るという島内放送があり、
あわてて撮りながら港に向かったこと。
予算管理から助監督から何から何までひとりでやって、撮影の江戸さんと
撮影チーフの内山くんと、ヘアメイクさんとメーカー担当だけという小編成。
オフラインチェックでは、楽曲プロデュースをしたDragon Ashの降谷くんも、
ひふみと一緒になって大爆笑で絶賛してくれたこと。
思ったほどには、ヒットしませんでした。
でも、この曲を作れたことで、ぼくの何かが進化したことは確かです。
ひふみかおり、おおきにありがとう!
星になって、空から僕たちを見ててください。
ほんまおおきに。
ひふみかおり「mothers」

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