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実は東京しんどい、けど。

  • 執筆者の写真: Akihiko Morita
    Akihiko Morita
  • 2016年10月25日
  • 読了時間: 3分

1991年4月1日、26歳3ヶ月目より、東京都在住なのでほぼ人生半分江戸っ子状態です。

しんどいちゅうても、ここ東京がホームグラウンドになったので、郷に入れば郷に従えの姿勢はあったので。

でも根はベタベタ大阪人なので、その都度微妙な軌道修正やら臨機応変な対応が必要なんです。

今更ながらに一点、まとめてみます。

以下長くなるよ。

マニュアル大好き東京人(ていうか、東京で暮らす人々)

およそ全国から首都を目指して人が集まる環境ですから、何か決まり事や行動のテンプレートみたいなものがあったほうが、

おれらのような田舎者たちに対しては便利だし、田舎者同士、決まりを作って仲良くするのが前提の雰囲気あります。

だからサービス業、特にスーパー、コンビニなんかでも、一見掛け値無しの笑顔やおもてなし感満載の対応するけれど、

例えば大阪だったら当たり前のような会話のひとつ、500円のうどんを500万円と言ってくる従業員のスキルちゅうか感覚がないから、

それは高度としても、じゃ1円足りない「まけてよ〜」に対する答え方のマニュアルも無いはず。

東京のコンビニやスーパーで「1円まけて」なんて言おうもんなら、店員即座に素の表情に変わり、

相当険悪なムードになります。

大阪の人間からしたらシャレがまったく通じひんて感じ。

大阪なら、「いやいや、きょうび(=最近)1円足りとも色々ありましてね、すんません〜」なんて笑って返してくれるような、

ベーシックなものがないから。

しばらく前にこんなことがありました。

東京・渋谷のチェーン店の喫茶店でコーヒーを注文し、会計して一万円を出したとき、

男性店員がおつり9千円のお札を、華麗な手さばきで扇形に開いたのを見て思わず、

「マジシャンか!」と返した時、彼の表情が氷付いたこと。 

きっと彼の中ではマニュアル通りにしたことが、想定外のリアクションを受けたこと。

お客のおれに茶化されたとなったのか?

大阪ならきっと、「いやいや、鳩は出せませんけどね〜」とかあったかもなあ〜と思いつつ、あまりに店員さんの表情が

固まってしまったことに申し訳なく思えて。

ぼくが働く按摩屋の近くにあるローソン。

店長は30代男性。ほか同年代のおっさんおばちゃん、ネパール、ベトナム、中国、韓国ほか多数の留学生やらのスタッフ編成。

かねてより、僕はコンビニとかで買い物をするとき、どっちかと言うとなぜか素の自分を超えた状態になり、店員の対応や段取りの悪さに

苛ついたり、それらがなくても素っ気なく会計を済ませていた人でした。

でも一ヶ月前から、「怒らないおれ」を目指して過ごしていると、根が大阪人なので、毎日のように訪ねるこのローソンも含め、

すべての状況で面白く生きたいなと。そうだ、マニュアルに縛られて、仕方なく嘘の笑顔を見せている人たちを、いじってみようと思ったのです。

会計のタイミングでしょうもない会話を試みます。

ネパール人の店員には、ほんと男前なので「ネパールでイケメンて何て言うの?」と聞き、「ネパールには日本語の表現にはない言葉が多すぎて」

と答えられ、ベトナムだったかな?の子には「マスクしてんの花粉症?」と言うと、「いやただ何となく」と笑って答えられ。

そんなことを数回繰り返して、今日、そのローソンに入るやいなや、それぞれの店員が、おれにマニュアルではない会釈や挨拶を返してくれて。

おもろいやん!

これも東京。

多国籍おもろい。


 
 
 

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