チャップリン!
- Akihiko Morita
- 2016年5月7日
- 読了時間: 2分
私的「チャップリンと僕」
中学一年生の年末年始、奇しくもチャップリン永眠となった時期、映画館では回顧上映がされていて、
それまで、吉本新喜劇や上方漫才、落語、またはドリフのお笑い番組でしか笑うことを知らなかったような子どもが、
スクリーンで繰り広げられる計算されたドタバタ、コメディの元祖とも言うべき、かつ泣ける作品群にスクリーンで出会えた幸せ。
時を経て、今思えば、映像の仕事に携わる自身の原点でもあるチャップリン。
当時歓喜した名作「モダンタイムス」(1936/S11)を、本日、一日限り、生フルオーケストラの伴奏で、大スクリーン、デジタルリマスター版で上映。
これ企画した人凄い!!!再会してきました〜!

ひとり悦に入るのも何だろうと思ったので、20代女子を誘う。
聞くと、初チャップリンらしい。
作曲はチャップリン。公開当時の譜面を研究し、
忠実に再現・指揮するのは、カール・デイビスさん。
演奏は新日本フィルハーモニー交響楽団。
極上の体験でした。何度も観て知っているはずのシーンでも
大笑いし、生演奏とは思えないほどのシンクロ感に打ち震え。
画質も奇麗で、もっともっと、他の作品もやって〜という気持ち。
一番嬉しかったのは、付き合ってくれた友人が、
「言葉に表せないほど感動した」と、終了後も、涙が止まらずに
いてくれたこと。 まるで自分が泣かしたような気持ちに一瞬なり、
おいおいと心に突っ込む。
「作り手が、演者が、それを愛し、観る側にいかに届けるか?を
真剣に考えた結果が、スクリーンに溢れている気がした」と、
なかなかずばりなコメント。
本質をきちんと突いてくれたような気がして、感謝感激した次第。
公開から80年経っても色褪せるどころか、
このように人の心を打ち、きっと輝き続けるだろう作品。
あらためて偉大な先人のもとに、僕たちは生きているのだと
また感謝。
決してお笑いだけではなく、社会風刺もきちんと成されて、
さらに御涙頂戴ではなく、正しく、真っすぐに、
観る側の心を揺さぶる。 みなまで語るな。はい、そこですよね。
おれなりに、進め!。


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