俺流。
- Akihiko Morita
- 2016年4月15日
- 読了時間: 2分
「おしゃれ」というチャンネルが、おれにはない。
これ、ずっとコンプレックス、今も。
おしゃれに振る舞い、出来ている先輩に憧れたり、
おしゃれな作品に心打たれ、それを目指しても全然辿り着けずの日々。
開き直って、おれにあるものをするしかなく。
結果、関西風に言うなら「ベタ」で、「熱い」ものしか生み出せない。
30代のころ、劇作家で映画監督の辻野正樹さんの戯曲、「勝手にノスタルジー」を、
嵐の大野智さん主演でおれが脚色映像化した際、
原作の、うまく言えませんがサラッとした感じが、結果出せず。
俺流にしてしまったこと。
今なおたぶん辻野さんは、おれに一言あるだろうと思いもし。(ごめんなさい)
(↓これ当時のメイキング映像。おれ演出風景あり)
http://www.pideo.net/video/youtube/1410797949ab1e7b/
他にも、語り出せば山ほど!あります。
昨夜、まもなくweb公開されるMVの、完成披露試写会がありました。
ある企業の理念を反映したイメージソングが2曲あり、その1曲を脚本・監督したのですが、
会場で二つの関係者が初めて顔を合わして、それぞれの作品を鑑賞したわけです。
そこで知ったのは、レコードで言うA面B面で言うと、おれはB面を担当していたこと。
作る前に知らされていたら、変わっていたのか?と言えばそうではないと思うけど、
(知っていたら、A面を知ったうえで、もっと作戦を練られた気もするし、知らなかったから、
良かったのかもしれないし、とも思う)
いずれにせよ、おれは奇跡だと思うけど、両面ええかんじ、になってました。
ここで冒頭に戻りますが、A面は、企業のメインであるアイテムに特化した映像。
B面のおれは、企業の心というか、ユーザーでなくとも感じ入る映像。
で、A面の映像は、おれの「理想」なんです。
しかしおれが、撮りたくても撮れないものだったんです。
で、B面を作ってしまったおれは、やっぱり
それが、「おれ」なんです。
おれは、それなんです。それしかないんです、今日現在。
A面の監督は、僕が一年だけいた大阪芸大出身の30代新鋭。
互いに健闘をねぎらいつつ、そのクオリティの高さに刺激を受けました。
勝ち負けでも A side B でもないのですが、
でもだからこそ、何か目に見えない目標が見えて来た気がする。
俺流。
ここまで31年。それがベースであることを、感謝して。生きます!
(写真は上映会のあった蔵前の厩(うまや)橋)

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